日時:2025年3月8日(土)13:00~16:30
方法:オンライン開催(Zoomウェビナーによるオンライン開催)
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参加:一般参加可能、参加費無料です。以下のURLにアクセスして必要事項を入力ください。先着1,000名まで参加可能です。こちらの登録フォームに記入いただいたメールアドレスに、後日、参加に必要なZoomウェビナーURLをご案内します。
2025年は戦後80年である。現在においても、ウクライナ戦争では多くの犠牲が生まれ、イスラエル・ガザでも戦禍が更に深刻化し、世界は混迷の中にある。そして、核兵器が実際に使用される懸念がかつてないほど高まっていると言ってよい。その一方で、今日においては、〈戦争〉をめぐる記憶と継承、とりわけ〈原爆〉の記憶と継承はますます困難となりつつある。
唯一の〈被爆国〉である日本社会において〈原爆〉や〈被爆〉について語り継ぎ、継承されてきた記憶が、被爆者たちが年を重ねる中で語ることが困難となっており、被爆者の語りを聴くこともさえも制度化・遺産化されざるを得ない状況にある。すでに被爆者たちが語る場さえ失われている事態さえ生じている。こうした中で、戦後日本社会における〈原爆〉の記憶と継承をめぐってこれまでどのようなことが生じてきたのか、現在何が起こっているのか、〈被爆〉の記憶を継承することがいかに困難/可能となっているのか、そもそも〈被爆〉をめぐって継承すべき記憶とはいったい何であるのか、あるいは被爆者による語り以外にも別様に記憶を継承していく実践はありうるのか。本シンポジウムではこうした問いを複眼的に検討したい。このシンポジウムの企画と設計によって、戦後80年を数える2025年にこそ、戦後日本社会における〈原爆〉をめぐる記憶と継承について活発な議論ができればと切に願う。
司会 天田城介(中央大学文学部教授)
開会の挨拶:白波瀬佐和子(日本学術会議会員、東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授)
浅川達人(日本学術会議連携会員、早稲田大学人間科学学術院教授)
趣旨説明:天田城介(中央大学文学部教授)
第一報告:根本雅也(一橋大学大学院社会学研究科講師)
「なにを継承するのか――「被爆地」における「継承」の力学と原爆被害者の生」(仮題)
第二報告:直野章子(京都大学人文科学研究所教授)
「空から放たれた死――空爆史のなかの原爆」(仮題)
第三報告:深谷直弘(長崎県立大学地域創造学部准教授)
「地域と原爆――長崎での記憶継承の実践と課題」(仮題)
討論者:野上元(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
朴沙羅(ヘルシンキ大学文学部講師)
総合討論(質疑応答)
閉会の挨拶:有田伸(日本学術会議会員、東京大学社会科学研究所教授)
主催:日本学術会議社会学委員会、社会学系コンソーシアム
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